桜守のこと

このビオラは、上品で、でもどこか蠱惑的で魅力があります。

といっても、私はフリちゃんと呼んでいるのですが…フリちゃんよく咲くねー偉いね―と言ってはナデナデしています。

花のことはだいたいフリちゃんかピョンコちゃんと呼んでいます。

花も褒められるとよく咲くと言われてるけれど、褒められる=大切にされている、からでしょうか。

冬に咲くイメージのクリスマスローズが今頃になって花を咲かせました。

去年に小さな株を買ったので、今年は咲かないだろうなと思っていたのですが、小さな小さな花を付けてくれました。来年はもっと大きくなってくれるでしょう。

今頃咲くと思わなかった、人にもそれぞれの時、花にもそれぞれの時があるのですね。

去年秋に種まきした忘れな草が、つぼみを出してきました。

そういえば家には小鳥のレストランがあります。

結構、繁盛しています。

お代は、フンです(笑)肥料になります。

関西に佐野藤右衛門という園芸家がいらして、桜守として名高い家です。

家、というのは藤右衛門の名を代々次いでいるからで、現在は何代目になるのかな?

14代目が、有名な京都の円山公園の枝垂れ桜を育てました。

まだ若木だった頃に襲った台風の元、14代はこの桜をずっと抱きかかえていたそうです、折れてくれるな、耐えてくれ、と。

それほどに愛された桜は、今、見事な姿となって訪れる人たちに恋をさせています。

この桜と兄弟木である桜を彼は自宅の敷地に植えていました。

そして不思議なことには、彼が高齢になり、身体の調子を崩すようになると、桜の木も枯れてくる。元気になれば桜も持ち直す、逆に桜が元気になると彼も持ち直す、といったことが続いて何年かののち、いよいよ桜が枯れてき、これはもうだめだなと周囲の人が思った通り、この桜とともに14代はその寿命を終えたそうです。

まことに不思議な話です。

冷静に考えれば、彼にしかできない世話の仕方があったのかもしれませんが……

生命の神秘です。

どこからか生まれる命、どこへか去っていく命……全ては一つなのかもしれません。

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