/始まりは知床でした。
少しの休暇がとれ、どこかに旅をしようと急遽、計画、それが知床でした。憧れていたシーカヤックの体験もこの海で初めて経験しました。遊覧船からでは味わえない、岸壁の岩肌、海に流れ落ちる滝、眼下の柔らかく揺蕩う海、シーカヤックは自分の力で行けるところまでしか行けない。そのことは、私を夢中にさせました。
そして、鯨を見るために船に乗りました。残念ながら鯨には会えませんでしたが、イルカたちが飛び跳ねていました。
こうやって、眺めることができるなんて幸せ、と、その時は思っていました。その時までは、です。
帰宅後、私の快進撃(笑)が怒涛のごとく始まります。
イルカは船上から観るもの、ではなく一緒に泳げるものなのだと知ったからです。
当時50になっていましたが、ダイビングショップに突撃。
水泳はしていましたが、潜水となると話は別、トレーニングを一から始めることとなりました。
私は器用ではないので、スノーケルが苦しく、うまく息を吐きだすのに相当な時間をかけたものです。耳抜きもできず、本当に苦労しましたが、真冬の海で特訓しました。
手始めに下田の生け簀のイルカとふれあい、共に泳いだ時には本当に感動しました。これが12月のこと。
続いて下田水族館の入り江を利用した大きな生け簀にいる、ショーに出ているイルカとともに泳ぐことができ、相手のイルカがクルクルと乗り気で遊んでくれたことは、この時2月、水温9度!という過酷さを、忘れさせるに分でした充分でした。
この経験を経て、いよいよ野生イルカとの出会いを迎えます。
次回は、御蔵島のイルカとのお話をしますね。
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南伊豆ヒリゾ浜において 夏
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